（写真＝PIXTA）
不動産投資には支出がつきものです。もちろん家賃収入も期待できますが、空室が続けば赤字になってしまうのが不動産投資です。しかし、リスクがあるからといって、不動産投資をしてはいけないというわけではありません。何を経営するにしても、収支のバランスは重要なポイントになります。地域選びを慎重に行うことで、空室というリスクを減らすことができます。
立地条件を考慮した地域選びが重要
地域選びのポイントは、なんといっても立地条件です。病院やコンビニ、駅が近いなど条件が良い場所がお勧めです。生活するうえで必要な施設が揃っている地域は、人気があります。通勤や通学に便利の良い物件であれば、築年数が経っていても空室期間が続くことは少なくなる可能性が高いです。快適に安心して生活ができる立地か否かが、地域選びの判断基準といって良いでしょう。
街の中心部でなくても、駅が近く、駐車場を完備している郊外の物件も人気があります。物件の周りが閑静で、騒音が少ないというのも魅力になるでしょう。警察署や交番近くの物件も、独り暮らしの女性には安心できます。すでにマンションを経営している方は、徒歩圏内にどんなメリットがあるかを、改めて探してみてはいかがでしょうか。
交通の便が良くない場所や過疎化の地域の物件は避けること
駅からの距離が遠く、スーパーやコンビニが近くにない物件は、空室になる可能性が高くなります。安全性と利便性の有無が、空室の鍵を握るといっても過言ではありません。ファミリー向けか、単身向けかといった物件の需要は、地域によって異なります。ただ、どちらの場合も交通の便が良い地域である方がいいといえます。過疎化が著しい地域の物件は、固定資産税が安価というメリットがある一方、1年以上にわたって空室が続く可能性も否定できません。
「田舎」と呼ばれる場所でも、大手企業の工場があるため、マンションやアパートが必要とされる場合があります。ただ、その工場の移転や倒産によって、需要がほぼ皆無になってしまうケースも想定しておかなければなりません。災害などの場合は保険が適用されることがほとんどですが、工場の撤退で入居者がいなくなっても保証はありません。
マンション経営をする際は、こういったデメリットを視野に入れておくことで、しっかりとした地域選び、物件選びができるのです。
地域のニーズと自治体関連を徹底的に調べるのがベスト
購入したい物件の地域では、ファミリー層、単身層のどちらの需要が多いかも調べる必要があります。たとえば、学校が近い場合はファミリー向けの物件の需要が高いでしょうし、オフィス街が近い場合は単身向けの物件を購入すると良いでしょう。もちろん、どんなに地域性に見合った物件でも、外観や内装に清潔感がない場合は空室になる可能性があるので、管理を心がけましょう。
マンションでも、自治体組合の当番などが回ってくる地域もあります。現代では隣近所の付き合いがないとはいえ、地域によっては住民がしっかりと連携をとっている場所もあるのです。自分の物件の周りにどのような施設があり、自治体とどのような関連があるのかを、把握しておく必要があります。自治体に収めるいわゆる町内会費も、高額ではないとはいえ必要となってきます。しっかりと納めるものを納めていないと、無駄なトラブルに発展しかねません。不動産会社が全て調査済みであれば問題はありませんが、地域のニーズに合わせた地域選びとともに、自治体との関係性も聞いておくと良いでしょう。
お勧めの地域は駅近の物件
地域選びがマンション経営に必要な理由は、できる限り空室を出さない対策とも言えます。ファミリー向けか、単身向けかで重視するものは異なりますが、人気のある地域はやはり駅に近い物件です。もちろん、駅が近いからといって空室が出ないと保証されるわけではありませんが、少なくとも地域選びのポイントとしてはメリットと捉えて良いでしょう。その他外観、内装などにも配慮して収支のバランスを安定させ、マンション経営を成功させましょう。
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